超交流会2015に行ってきました〜VRの話とか聞いてきたよ〜

「超交流会」は、京都大学情報学同窓会が主催するイベント。
卒業生だけでなく、学生や私のような無関係の一般人まで、誰でも参加可能・オープンな交流イベントです。もう7年くらい?続いており、今年のテーマは「IoT」。トークセッションが1日続き、企業や個人のブース出展もあります。
詳細はこちら→→超交流サイト

さて、私はなぜはるばる京都まで行き、参加したのでしょうか?
以前参加したThe Wave塾で「コミュニティ」をテーマに話をしたことがあり、その際に話題に出てきたのがこの「超交流会」でした。名前を聞いたのはその時が初めて。これがコミュニティと言えるのかどうか?など議論し、その時からどのようなイベントなのだろうかと純粋に興味を持っていたのがきっかけです。

超交流会2015_スケジュールうちわ

うちわにスケジュールが書かれている。便利!

「超交流会」は、トークイベントで話を聞いたり、実際に「IoT」体験したり、ごはんをいただいたりと、盛りだくさんのイベントでした♪

午前中聞いた話で面白かったのが、佐賀県庁から来た円城寺さんと森本さんの話。「ICTで『お役所仕事』のワークスタイルを変える!!」というテーマで、日本で初めて救急車にiPadを導入した話やそれによって現場が変わっていった話、さらに地域の病院体制までもが変わった話を伺いました。
現在では県庁職員の方もiPadを持っていて、必要なマニュアルなどもそれを見て調べているそう。「お金がない、前例がない、やらない理由はいっぱいあります。でも、『やると決めてしまう』んです。」とおっしゃっていたのが印象的でした。何より、自分たちの仕事に自信を持って、人に興味を持ってもらえるよう笑いも交えて話せる、これがすごいなと感じた講演でした。

お昼ごはんは美味しいおにぎりなどいただきつつ、企業などが出展しているブースでは、こんなのを見たり、

野菜たちに触ると、文字?が入力される

野菜たちに触ると、文字?が入力される

初めてmoffを触らせてもらったりしました!

画面で何をするか選ぶ。正直、すぐ飽きてしまった……。

画面で何をするか選ぶ。正直、すぐ飽きてしまった……。

午後の講演の時間になり、特に目的なく会場に入りなんとなく話を聞いていたところ、何やらピアスキャッチの話をしています。最近、「彼氏にもらったピアスをなくし、私が悪いのではない!外れやすいピアスが悪いのだ!と言って、今まで誰も作ったことがない、外れにくいピアスキャッチの会社を自分で作ってしまった人」の話を全く別の場所で聞いたばかりだったので、今まさにその人が目の前にいるということにただ驚きました。確認したところ、「女性起業家に話を聞く」というテーマで、出演されている菊永英里さんでした。覚えておこう。

その後、いつもお世話になっている湯川さんと上路さんとの対談。テーマは「ヤバい!バーチャル・リアリティが超ヤバい!」(笑)
上路さんは前日シリコンバレーでのVRイベントから帰国したばかり。専用のVRグラスや、スマホに簡単に装着するだけのグラスなどを触らせてもらって、ずいぶん身近に体験できるようになっているんだなと感じていたところ。

・・・とは言っても、私たちの日常生活に広まるほどには至っていません。VRが広まるには、ハードウェアが安いこと、コンテンツがあること、そして体験を理解してもらい、面白さを伝えることができることの3つが重要だという話でした。

より良いコンテンツを作るために、GoProを6個つなぎ合わせて360度撮影できるような装置をつくったりも。とはいえこれだと6つの映像データを張り合わせる必要があるので編集が大変、つまりプロ向け。一方で簡単に撮影できるミニカメラなどの機器も増えていて、リコーのTHETA、360度カメラ、Bublcamなどなど・・名前が出てきただけでもこのくらいありました。私たちも普通にコンテンツを作ることができるようになっています。

手に持っているのがVRグラス、机上に置いてあるものが360度GoPro。

手に持っているのがVRグラス、机上のものが360度GoPro。

話題に出たのが、「人間の気持や感情にどのように近づいていくか。」という視点。例えば、病気などで歩けないひとやお年寄りが見て、自分たちが普段見られないものを見て喜ぶのはわかるけれど、それ以外の用途はあるのか?あったとしても、気味悪さを感じないだろうか。あるいは、自分の親を撮っておいて、亡くなった後もそれを見て思い出せる、といった例も。一見良いことと感じますが、本当にずっと思い出せるのは良いことなのか?まだまだ議論の余地がありそうです。

どのようにビジネスに入っていくかというと、結局は「ゲーム」なのではないか、ということでした。ARとVRの狭間がなくなってきていて、どこからが現実・仮想なのかがわかりづらくなっているんだそうです。ちなみに、自分で動くのがAR、首だけ動かすのがVR。

ビジネスとして、いつ頃、どのように成立するようになるのか?という質問に対しては、「コンテンツ次第」とのこと。何が見られているのかを数値化して残せるようになれば、データ化・解析ができるようになってきます。データ化されるためには、多くのデータを集める必要がある、つまり使われるようにならないといけません。実際にある案件としては、旅行会社の「バーチャル観光」的なものが多いとのことでした。
又、例として挙げていたのがボルボのアプリでVR乗車体験。このように、プロモーションの場で使われ、広がっていくのではないか、という話でした。

気になったのが「VRをちゃんと見れるのは40%以下。」という話。子どもや、酔いやすい人もいるので、見ていて快適に感じる人が40%ということでした。私も映像を長時間見ていると気持悪くなることもあり、きっと向いていないだろうな〜と……。

少し構内を散歩して「学生気分」を味わいつつ・・・
超交流会2015_あじさい

最後に石黒さんたちの話(ほとんどわからなかった。)を聞いて、終了。

冒頭の、「コミュニティと言えるのか?」ですが、関わる人間によって捉え方も変わるのではないかと思います。
イベントの中心となっている人がいて、毎年参加する人がいて、そのような人にとっては「コミュニティ」といえるかもしれません。ただ、初めてイベントに参加した人や、学生などにとってはイベントの一つでしかなく、その「コミュニティ感」が薄い参加者を逆に排除する可能性もあるのではないかと思いました。(「内輪」感を感じたりもしたので。「去年の続き・・」とか。)
ただ、これに関しては狭いコミュニティ(同窓会)内だけでは大きいイベントとして成立させにくいけれど、対象を広げることで違う目的をも持ちますし、新しい発見の場となることもあるのだと思います。
コミュニティの話は長くなるのでまた今度。

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