トップクリエイターに聞くPinterest活用——「ピンタレストがきてるぞ!大会議」に参加しました!

先日、渋谷のLoftwork Labにて開催された「ピンタレストがきてるぞ!大会議」に参加しました。
クリエイターのピンタレスト活用について知りたいのはもちろん、案内を見ると出演される方の多さが目を引きます。個人的に、他の人のアカウントやボードを見て、なぜそのボードにしたのか?を聞くのは楽しい。人によって分け方や考え方が全然違って、それが垣間見えるのがおもしろいところだと思っています。ということもあり、「いろいろなお話を聞けそう♪」と、参加を決めました。
「大会議」では、個別のボードの話からこれからの話まで幅広く聞けたので、印象に残った部分を紹介していきたいと思います。

ピンタレストがきてるぞ!大会議
インパクトあります・・!

まずは、Pinterest Japanのコミュニティマネージャーである松澤さんから、ピンタレストの機能や何が便利かなど簡単な紹介。
そしてメインスピーカーである福田敏也さんのお話しに。昨年「なんとなく企画クリエイティブの仕事をしたいと思っている人のなんとなくをなんとなくじゃなくする本」という超長いタイトル(笑)の本を書かれて、その中で「ピンタレスト活用法」というクリエイター向けの内容を書いたのがこのイベントのきっかけだったそう。

クリエイター向けに、ピンタレストの活用を薦める内容。クリエイターが表現領域を考えるときは、「時代」「自分」「課題テーマ」この3つの要素を考えるそう。この中で、「自分」つまり「reality」をどう読むかの軸を持つのにピンタレストが役立つといいます。クリエイターは、自分が「いい」と感じるものを知り、整理して体系化する必要があります。伝えるときは何かしらビジュアルに変える必要があるからです。

なんとなく「いい」を具体的な「いい」に変える。ピンタレストは、「いい」と思うものを固めていく作業。そこから出てくるものは、自分の内なる「鏡」ということになります。そんなお話しでした。

最後は福田さんのボードの紹介。男性の考えるボードって、女性のと違うなと思うことが多いのですが、特にこの「分解」のボードは新視点でした!おもしろい。

Bunkai

福田さんのボード「分解」

「天井」を集めたボードも、意外に思いつかなかった視点で、このボードを見ていて「私も天井好きかも。。」と感じました。

Why don t you look up

福田さんのボード「天井」

https://jp.pinterest.com/777interactive/why-don-t-you-look-up/ 

次は、ファッションイラストレーターの平松さんと、東京シュガーアート主宰の荒井さんとのトーク。ピンタレストをクリエイティブに使われている方々です。

平松さんは、元々スクラップが好きで、洋書などから資料を集めていたそう。その際に使っていた自分の資料がピンタレストのボードになったようです。福田さんも言っていましたが、普段から仕事で膨大な量の資料を見ている方にとっては本当に助かるツールなんだろうな…というのが伝わってきました。
ご自身の描いたイラストも、全てではなくピンタレストに合うものを厳選してアップしているそうです。

荒井さんは、シュガーアートにする仕事のネタを非公開のシークレットボードで収集し、仕事で使い終わったものを公開にしているとのことです。シュガーアートの教室の皆さんとグループボードを利用して画像を集めることもあるそう。海外の人にも見られていて、メッセージや仕事をもらったりすることもあるそうです。

「ピンタレストを使って良かったことは?」という質問には、
「他のSNSと違って、話さなくていいこと。返事を書かなくてはいけないのが面倒だったが、画像だけでやりとりできるのが良かった。」と平松さん。「ピンタレストは川」という例えにはなるほど!と思いました。横に複数の画像が並び、スクロールすると一度に画像が流れていきます。流れは確かに川のように早いですが、自分の好きなものはすぐに見つけられます。

荒井さんは「絵が下手で、自分が思い描いたものを実現・表現するのが難しかったけれど、軸がぶれなくなった。他の人とも共有しやすい。アイデアの元になっている。」とのこと。
お2人の好きなボードの話を聞いて、ピンタレストのボードは本当にその人の「鏡」だなあと感じました。

Pinterest

最後のトークは、企業がピンタレストをどう生かすかという内容。H.I.S.の丹下さんと、Loftwork.comの岩崎さんに、Pinterest Japanの松澤さんも加わってのお話でした。

H.I.S.のアカウントでは、旅行商品などを売ろうとはせずに、旅行のきっかけをつくってもらう目的で活用されているそう。
そしてLoftwork.comはなんと今月Pinterestのアカウントを開設したばかりとか。目的は、ピンタレストを通じて既存のクリエイターのコミュニティをより広い世界に流していきたい、というもの。そして、下記3点を挙げられていました。
・海外ユーザーとのタッチポイントづくり(ピンタレストは海外ユーザーが多い。)
・クリエイターへのフィードバックを増やす(Repinなどで反応がもらえる。)
・発注者層へのリーチ(ピンタレストを仕事のツールとして使っているディレクターの人が多い!)
上記の効果を通して、クリエイターの方々のモチベーションを高めていきたい、ということでした。

「ソーシャルメディアの中でもピンタレストをやる意味は?」という質問に、H.I.S.の丹下さんが紹介されたのは、「メルボルン」のボード。「オーストラリアといえば○○」で名前が挙がらないような、有名ではない場所でも知ってほしい!ということで紹介しているそう。

Pinterest_HIS_メルボルン

H.I.S.のボード「MELBOURNE–メルボルン–」

フェイスブックなどで1~2枚を紹介しても、魅力は伝わらない。複数の写真を使って魅力を伝えたい。そんな時に一度に複数の写真が閲覧できるピンタレストが使えるとのこと。メルボルンは、実はパリよりカフェが多いそう。そんな情報も、ピンタレストのボードを見ていると自然に感じることができるんですね。

企業はカタログや店頭、広告で使用する「良い写真」を多く持っているはずです。しかし一方で、特定の用途で使われ、期間が終わると消えてしまう、とてももったいない状態です。宣伝等で使い終わった画像をアーカイブして取っておき、流通させられるのも、ピンタレストの利点。クリアするべき問題は多いかもしれませんが、価値をわかった上で利用できるようになると良いですね。最後にそんな課題を提示して終わりました。

個人的にも、企業がもっとピンタレストを使って、素敵な「素材」が流通するようになると、個人ユーザーにとっても楽しいしおもしろいと思っているので、期待しています。

Pinterestタンブラー

Pinterestタンブラーとポスター

最後は、おみやげももらって満足(^^)
タンブラー、かわいい♪

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